タイトルの通り、畑と腸内環境と教育、この3つの共通点は何か。
答えは、全て多様性が重要であるということ。
畑は化学肥料や品種改良された作物で埋め尽くすよりも、自然そのまま、多様な作物や雑草が生い茂り、虫や鳥などがやってくる生態系がある方が良いらしい。
ビックリトルファームという映画は、まさに自然の生態系そのものを活かした農業のお話だ。
腸内環境はどうだろうか。
最近、睡眠の質を上げるとのことで、とあるヤクルトが品切れ続出という現象が起こった。
この商品が必ずしも効果があるのかは分からないが、キムチや納豆、味噌などの発酵食品を摂取すると良いのは本当のようだ。
以前テレビ番組で、天海祐希さんも発酵食品を食べるように心がけていると発言していた。
発酵とはいわば良い菌によって引き起こされる現象であるので、そうした菌を含んだ食品を取り入れることで、腸内の菌の環境に多様性を持たせることが健康面でも良いらしい。
そして教育。
小学校は、面白い子、静かな子、世間一般的な偏差値の基準で考えると成績が良い子、経済状態が良くない家庭の子、ユニークな子など、多様な属性、ステータスの子たちが入り混じる環境であることが多い。
しかし、受験や推薦を経て、偏差値や家庭の経済状態でフィルタリングされた子どもたちの集団が生まれる。
それでもクラスには色々な子がいるよという意見もあるかもしれない。しかし、一見多様性があるようで、実はフィルタリングされている時点で、ある見方では同質性が高い集団になってしまっているケースもある。
こうした集団よりも、小学校のクラスを代表とする、本当の意味で多様性が担保された集団からしか、飛び抜けた個性は生まれないのではないか。というような話を先日していた。
ここまで3つの例を見てきたわけですが、正直そんなに単純化できる話ではないとは思う。
ただし、どんな対象であれ、自然の様な循環、生態系が確立されていることがどうやら重要そうだという予感はある。
なぜなら、地球が誕生してから今に至るまで、連綿と続いてきた自然の生態系こそ、持続可能性に満ちた仕組みだと思うから。
人、身体、ウイルス、組織、集団、農業、教育、etc…
挙げたらキリがないが、自然の生態系は、万物の本質のひとつとして、あらゆる対象に応用可能ではないかと思う。