一般的にネタバレは悪とされることが多い。
皆さんはどうだろうか。ネタバレされることは嫌だろうか。
世の中の傾向的には、TikTok等で漫画やアニメのネタバレが普通に流れてきてしまい、半強制的にネタバレを知ってしまうケースも増えてきているらしい。
では、最近の自分はどうかというと、そうしたネタバレをむしろ歓迎している。
知らないアニメ、漫画、映画などは積極的にネタバレサイトを見に行くし、気に入ったら本編を読み始める。
そういった作品を見たり、読んだりする時間がないことが理由としては1番大きいが、他にもいくつかある。
作品の中身、ストーリーを知ること以上に、結論を早く知りたい。
仕事柄、近年流行の作品を概要だけでも知っておきたい。
などなど、ネタバレサイトを見る理由は複数あるし、共感する人もいるのではないだろうか。
ここで考えたいのは、ネタバレサイトを見て終わる作品と本編を見る作品の差はなんなのかということ。
どちらも作品として面白いにも関わらず、そこに生まれる違いは何なのか。
これを自分なりに言語化すると、結論ではなく、プロセスが面白いかどうかという違いだ。
ワンピースにおける、ひとつなぎの大秘宝とは何なのか。その秘密を知りたい人はたくさんいると思う。これが結論が面白い作品の例。
自分の場合は、こうした作品のネタバレサイトを見て終了ということが多い。
一方で、ジョジョやブルーピリオドは過程が面白い作品の例。
台詞回しや作品中の豆知識、登場するキャラクターのクセなど、ネタバレサイトには載らない部分に面白みがある作品だ。
こうした作品は本編を手に取り読んでしまう。
すぐに結論を知りたがる傾向は自分独自のものかもしれないが、近年の多くの若者が倍速視聴する傾向などもそのひとつの表れなのではないだろうか。
昔、ある大学教授が「結論を知るのは容易い。しかし、過程にこそ学びと面白みがある」と言っていたことが思い出される。
状況に応じて、結論も過程もどちらも楽しみ、使い分けられるようにしたい。
そして、過程を楽しめるような創作物を作れるようになりたい。