アルゴリズムに支配される世の中で


イーロンマスクがTwitterを買収したことが大きなニュースになっている。

さすがはイーロンマスクで、恐ろしいくらいのスピードで経営陣を解雇し、次いで従業員のレイオフにも踏み切っている。

これから更なる改革を推し進めていく予定だろうし、その動きに目が離せない。

渦中のTwitterをはじめとした各種SNSは、ここ数十年で急速に成長し、多くの人々にとってなくてはならないものになっている。

災害時の緊急ニュース、成功者の思考、最先端の研究論文やアーティストの作品など、今までではアクセスできなかった様々な叡智に手軽にアクセスできるようになってきている。

これは大きな革新であるし、様々なメリットをもたらしてくれているが、一方でデメリットももたらしている。

その中で最も個人的に注意しているのが、SNSのアルゴリズムだ。

TwitterやFacebook、Instagramなど、プラットフォームによっても仕組みは異なるが、いいねやシェア、閲覧回数などで自動的にその人に合った投稿や広告が流れるようになるのがアルゴリズムのからくりだ。

中でも近年特に勢いに乗っているTikTokは、凄まじく優秀なアルゴリズムを備えている。

このアルゴリズムは便利な反面、自分の興味関心以外の情報に出会わなくなるというデメリットがある。

創作活動をしている人にとっては、全く新しい視点や情報が助けになることもあるので、アルゴリズムは創造性を阻む壁になりうる。

また、自分とは全く違う視点や価値観に触れないままでいると、自分の凝り固まった固定観念に気づけなかったり、それまでの自分では想像もしなかったような出会いから離れていく。

こうした恐れがあるからこそ、著名人の中にはあえて自分と全く異なる人の意見を取り入れたり、積極的にアカウントをフォローする人もいるそうだ。

自分自身も、非日常体験を味わう機会を意図的に増やすようにしているし、普段全く関わらない業界の人との交流や、本屋などで決して手に取らないような本や雑誌をあえて手にとってみたみたりしている。

アルゴリズムに阻まれないよう、こうした違う視点を取り入れる機会、異なる価値観を教えてくれる人、偶然の出会いなどを大切にしたい。

そして、逆に全く関心のないテーマの動画ばかりレコメンドされるアルゴリズムを搭載したサービスなどがあっても面白いかもなぁなどと妄想したりしている。

ニーズはあるか知らないが。。

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