無自覚の怒り


授業中スマホをしている生徒がいる。

入塾してからずっとスマホをいじりつつ話を聞くようなタイプで、何を目的として授業に来ているのかわからないタイプの生徒だ。

普通なら注意して話を聞かせるだろう。しかし、問題はそんなに単純ではない。

話を聞させたいのは教師のエゴなのでは。そんな生徒も振り向かせるくらい面白い授業にしてはどうか。

そもそもスマホいじって参加してる生徒が気になるのは、自分の中に何か引っかかりがあるからなのではないか。

そして、過去の自分は同じようなことをしていないのか。

無自覚にスマホをいじり、無目的にただ教室に来ている状態に自覚的になってもらった上で、継続して参加するか判断してもらうのはどうだろうか。

その選択を委ねるのは、選択によっては彼に更なる未来が拓けることを期待してのことで、それすら教師側のエゴなのか。

その想いを伝えた上で、どう考えるかは生徒に委ねれば良いのではないか。

答えがわからない。だけど、考え続けるしかない。なぜ怒りにも近い感情が湧き上がるのか、もう少し観察してみたい。

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